ライフスタイルショップが運営するミュージアムショップ

～「soup. 」「soup. Life Store」より　vol.7～

こんにちは。スタッフの平山です。

弊店は愛知県安城市にライフスタイルショップを２店舗運営しており、そのお隣、岡崎市の岡崎市美術博物館内で「ミュージアムショップ　YAGURA」を運営しております。
岡崎という地名を聞いて思い浮かぶのは、徳川家康が誕生した岡崎城。
小高い丘の上にある美術博物館からの見晴らしの良い景色が、櫓（やぐら）からの眺めのようだと感じ、「YAGURA」というショップ名にしました。

展覧会の図録やグッズの販売はもちろん、ミュージアムショップ独自の視点からセレクトした暮らしにまつわる器や雑貨、日用品を取り扱っています。
ミュージアムショップとしての役割だけにとどまらず、様々なモノを通じて、つくり手を紹介する企画展やワークショップも開催しています。

岡崎市内から回収された廃ガラスびんを再利用したリサイクルガラスを原料に、季節の飾り物やペーパーウェイトを制作されている、「岡崎ガラス工房　葵」。
３名の女性作家さんが、１点１点丁寧に制作をされています。
ファンの方も多く、干支の置物は毎年ひとつずつ集められている方もいらっしゃいます。
毎年夏ごろに開催しているガラスのうつわのイベントは、「今年も楽しみにしていました！」とお客様からのお声を多くいただきます。
そこにあるだけで爽やかさをプラスしてくれるガラスの器は、暑い夏に涼をもたらし、陽に当たると柔らかな、淡く優しい光を放ちます。
涼やかだけど、手仕事ならではの温かみを感じます。

ミュージアムショップでは椅子の展示販売も行っており、展示の中には椅子の巨匠と呼ばれたハンス・J・ウェグナーがデザインしたCH24、通称Ｙチェアも。雑誌やテレビドラマ、CMなどで使用されていることも多く、見たことがある！という方も多いのではないでしょうか。
背もたれ部分がYの字になっていることから「Yチェア」と呼ばれるようになりました。
1950年にデザインされたYチェアは、70年以上の時を経て、今なお世界中で愛され続けている名作椅子です。
360度どこから見ても美しい椅子ですが、デザインだけではなく座り心地も人気の理由。
座面のペーパーコードは座るごとに、お尻の形に馴染み、時間と共にかけ心地もさらに増し、育てていく楽しさを味わっていただけます。
まだまだお伝えしたいことがたくさんあるYチェア、語りだしたら止まらないほど、魅力あふれる椅子です。

ご紹介したい手仕事品は他にも。富山県八尾で伝統工芸品“越中和紙”のひとつ、八尾和紙を手漉きで製造している「桂樹舎」。
独自に開発した強製紙という丈夫な和紙に型染技法を用いて、色鮮やかに大胆な模様を染め付けたものを、暮らしの中で身近に使うことが出来るアイテムに仕立てています。
一つ一つ丁寧に手作業で作られたアイテムは、印刷では出せない温かみのある独自の風合いを生み出し、使い込んでいくほどに柔らかくツヤが出てきます。
八尾和紙の特徴である型染めが生まれるきっかけとなった、重要無形文化財「型絵染」の保持者で人間国宝　芹沢銈介の型染カレンダーを復刻版として毎年桂樹舎が制作。オリジナルを忠実に再現して現在も１枚１枚手作業で制作をされています。

美術博物館の展示と合わせた弊店の企画展も開催し、過去には東京都・谷中に店を構える荒物問屋「松野屋」のご協力のもと、明治時代の荒物売り、行商人の様子を当時の大八車を使って再現し、展示をさせていただいたこともあります。
大八車にぎっりしりと荒物が吊られた姿は、圧巻でした！

荒物とは竹かごやざる、トタンのちりとりやバケツなど、町工場の職人たちがつくる素朴な日用品のこと。自然の素材で、日常に使いやすく、今の暮らしにちょうど良い「ベストでもベターでもない、ナイスなものづくり」から生まれる暮らしの道具たちは、日々の暮らしに豊かさをプラスしてくれるはずです。

現在、岡崎市美術博物館では、NHK大河ドラマ特別展「どうする家康」の展覧会を開催中です。家康の座像や徳川四天王の甲冑、金ぴかの白檀塗具足など、展覧会の見ごたえも抜群。
大河ドラマを毎週楽しみにご覧になられている方はより楽しく、そうでない方もドラマを見たくなる企画展になっています。※展示品内容は時期によって異なります。詳しくは岡崎市美術博物館のホームページをご確認ください。
美術博物館へお越しの際は、ぜひ「ミュージアムショップ　YAGURA」へお立ち寄りください。

★店舗　ミュージアムショップ YAGURA

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