休みの日のブランチ

器店主の朝ごはん
2017.06.18

「神楽坂 暮らす。」はるやまひろたかさん vol.3

 

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こんにちは。

6月の「器店主の朝ごはん」を担当しております「神楽坂 暮らす。」のはるやまひろたかです。この連載も既に三回目を迎えるというのに、まだまだ不慣れ。お見苦しい部分も多いかと思いますが、今回もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

 

photo & text : はるやまひろたか

 

店は小さな空間ゆえ、ひとりで切り盛りしておりまして、週に二回の店休日をいただくことにしています。

とは言っても、まるまる二日休んでいるわけではなく、そのうちの一日は買付けや打合せのために遠出をするか、店の展示替えや事務仕事をするか。営業時間内にできない業務をこなす時間に充てます。

ただ、この仕事がどんなに好きであっても、休まずに働き続けるのはNG。たとえ目の前にある仕事が終わらなくても、体と心のために、週のうち一日だけは完全に仕事から離れた生活を送るように心がけています。

そういったわけで、週に一回やってくる完全オフの日は、怠惰の極み。10時を過ぎた頃に起き出し、まずは新聞やネットで世の中の動向をだらだらとチェック。11時頃になってようやく、朝昼を兼ねた食事を摂りながら、ぼーっとした頭で午後にやることを考え始めるのです。

今回は、休みの日のブランチの話をしてみますね。

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筋金入りのカレー好きである僕は、時間を見つけては都内のいろいろなカレー店を巡る放浪の旅に出ています。そこで思うのは、長く受け継がれている老舗の味というのはやはり侮れないなあ、ということ。

よく食べに行く上野の某店もかなりの老舗で、店で出てくるカレーはもちろん美味しいのですが、持ち帰り用に販売している瓶詰のドライカレーペーストがなかなかのスグレモノ。具がたっぷり入っていて手間いらず。家でプロの味が楽しめるので、もう20年以上も愛用しています。いったいこれまでいくつの瓶を消費してきたことでしょう。

はじめはパッケージに書かれている説明通り、ただご飯を炒めてペーストを混ぜるだけだったのですが、最近はその日の気分でいろいろな具材をトッピング。自分なりにカスタマイズしたドライカレーを楽しむようになりました。

この日は半熟玉子、焼き茄子、さらにパクチー。口直しに、小ぶりのトマトと一晩甘酢に漬けた玉ねぎを添えてみました。我ながらナイスな組み合わせ。

色彩が多いので、ちょっと手が込んでいるようにも見えますが、ご飯は前日の残りだし、すべての調理時間を合わせても15分程度ではないでしょうか。ブランチと呼んではいるけれど、これも朝食の延長線上にある食事。「準備にあまり時間をかけない」という鉄の掟は今回も死守しました。

 

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お皿は平たいものを。今回は、幅のある八角プレートを使ってみます。

最近いろいろな器店で見かけるようになったのが、オーバル皿をはじめとする横長のお皿。見た目がスタイリッシュ、かつ、複数の料理を盛り合わせやすいことが人気の理由かもしれません。

今回使った八角プレートも、オーバル皿のバリエーションのひとつと言ってもよいのではないでしょうか。使いやすさは折り紙付き。また、この落ち着いた深緑色も、料理を引き立ててくれるポイントです。

 

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辛いカレーのあとには果物が食べたくなりますよね。

果物の瑞々しさを引き立ててくれる素材と言えば、やはりガラスか白磁でしょうか。今日はガラスと磁器のW使い。縁に銀彩を施した美しい白磁プレートによく熟れたイチジクを乗せ、カレーを食べ終わるまでの間、ガラスのドームをかぶせておきます。

休日の遅い朝、暇であるがゆえの贅沢な器遊び。あくまで自己満足ではありますが。

 

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店に立っていると、陶器(土もの)と磁器(石もの)を同じ食卓で併せて使うのは難しいというお客様の声をよく聞きます。確かに難しい面もあるかもしれませんが、器を使う楽しみは、いろいろな素材のものをミックスして使うことだと言っても過言ではありません。

もし、卓上で陶器と磁器が喧嘩してしまってまとまりがつかない時は、ガラスや木の器を間に配置するようなコーディネートを試みてはいかがでしょう。やきもの以外のトリックスターが登場することでむしろ食卓が中和し、全体のバランスが良くなることがあります。あまりに漠然としたアドバイスで、参考にはならないかもしれませんが、お手持ちの器を使って工夫してみる価値はあると思いますよ。

着せ替え人形ならぬ着せ替え食卓。「よし、今日は決まった!完璧!」という喜びの瞬間をぜひ大事にしてください。

 

では、また次回お会いしましょう!

 

使った器

・矢口桂司さんの八角プレート

・矢萩誉大さんの銀彩リム皿

・大内学さんのガラスドーム

・鈴木努さんのロックグラス

・阿部慎太朗さんのオーバル小皿

・アンティークのスプーンとフォーク

 

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神楽坂 暮らす。 by room+J design
東京都新宿区矢来町68 アーバンステージ矢来101

TEL&FAX:03-3235-7758

営業時間:12:00-19:00(日曜/祝日は12:00-18:00)

定休日:毎週月曜/火曜(祝日の場合は営業)

最寄駅:東京メトロ東西線・神楽坂駅から2番出口から徒歩約2分、都営地下鉄大江戸線・牛込神楽坂駅A1出口から徒歩約8分

http://www.room-j.jp/

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