運命のチーズケーキと子育てと Vol.1 チーズ研究家 かのうかおりさん

暮らしのおへそ
2016.08.24

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デンマークの小さな工場で作られるクリームチーズを使い、小麦粉を使わずに仕上げたグルテンフリーの
「バスクのチーズケーキ」。黒い焦げの香ばしさが濃厚なチーズをひきたてる。

「カオリーヌ菓子店」は、チーズ研究家のかのうかおりさんが、
インターネット上でオープンさせた手作りスイーツの店です。
(※現在は休止中です)

その中で販売されているのがバスクチーズケーキ。
初めて見た人は、真っ黒に焦げているのでびっくりするはず。
でも、これが、おいしさの秘密なのです。黒いこげが香ばしく、
濃厚なチーズの味を引き立てます。

かのうさんがこのチーズケーキを知ったのは
なんと当時3歳だった長男の留伽(るか)くんをおいて、
1か月間ひとりでバスクを旅したときのことでした。

「バスクの食について、どうしても知りたくなって、
夫に頼んで行かせてもらいました。
スペインのバルで、みんながワインに合わせてチーズケーキを食べていたので、
オーダーしてみたら、とびきりおいしくて! 
帰国したら絶対にこの味を日本の人にお届けする!と決めました」と笑います。

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 一見もの静かに見えるかのうさんが、大胆な行動を起こすのは、
これが初めてではありません。学生時代卒業後は会社勤めをしながら、
お菓子教室へ。当時はチーズなんて嫌いだったそう。

「社会人になってワインを飲むようになって、
チーズ専門店にチーズを買いに行きました。
でも、種類がありすぎて違いがわからない。
店頭にチーズの専門学校のちらしがおいてあったので、
通ってみることにしたんです」。

 今度は本場フランスでチーズのことを学びたいと、
結婚2年目にワーキングホリデー制度を利用し単身渡仏。
チーズ農家や山奥のチーズ工房へ行ったり、パリのチーズ専門店で働いたり。

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フランスにいたときのチーズ屋さんの場所や買い物メモ、食べたチーズのラベル

「ヤギを育てるところから、一貫してチーズ作りを見てみたかったんです」。
その探究心の深いこと!  
帰国後、友達を招いて「チーズ会」を開くうちに、
それが「チーズ講座」という教室になりました。
その合間にブルーチーズのチーズケーキを作り
ホームページを立ち上げて、販売を開始。出産を経て、
バスクチーズケーキとめぐりあったという訳です。

Vol.2につづく

『暮らしのおへそ』vol.21より text:一田憲子 photo:有賀傑

 

Profile

かのうかおり

Kanou Kaori

チーズ研究家。菓子やフランス料理を長年学ぶ。チーズに興味を持ち、10年間の会社勤務ののち、夫を日本に残して単身渡仏。1年間の滞在中農家での研修から販売までを学び、帰国後はチーズを中心とした勉強会を開催。WEB「カオリーヌ菓子店」では手作りスイーツを販売。(現在休止中)

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