「今日はもうや~めた」 スタイリスト・伊藤まさこさん Vol.1

暮らしのおへそ
2016.02.03

masakoIMG_3662A

「もう、無理〜! できないもん〜」。意外やこんな一言が伊藤さんの口癖です。夕方5時になったら

「もう、これ以上頭を使うのは無理〜」と、どんなに仕事が立て込んでいても、好きなワインを抜いて夕食タイム。

「だって、無理して原稿を書いたって、いい文章にならないでしょう?」

と涼しい顔です。その見事なスイッチオフぶりには驚くばかり。

masakoIMG_3755A

「やらない」「できない」と言い切るのはなかなか勇気がいるものです。でも、それをちゃんと自分で決めて口にしないと「やりたいこと」に100%の力で向き合えなくなってしまうのだとか。雑誌の連載、ご自身の著書の撮影、執筆、スタイリング、そして、デザイナーや企業とのコラボレーションでのものづくりと、目がまわるほど忙しい日々を送る伊藤さん。

「本当に時間がなくて……。その中でちゃんと自分らしくいられるためには、できないことを、ちゃんと『できない』と言うことが大事だと学んだんです」と語ります。仕事の依頼がきても、自分の暮らしのペースを守れないなら、「ごめんなさい」と断ります。

 片付ける暇がないときは、「見て見ぬふり」をすることだってあるし、こまごま整理ができないから、書類はごっそりファイルに入れるだけ。それでも、仕事がひと段落すれば、放りっぱなしだったものを片付けるし、仕事の案件ごとにファイルを分けているから、「あれどこいった?」なんてことはありません。夜は仕事を一切しない代わりに、5時半に起きて頭がクリアな午前中に、サクサク原稿を書いたり、メールの返信を。つまり「やらない」の裏型にある「やる」と決めた時間は、とことん集中するという訳です。

Vol.2に続く

『暮らしのおへそ』Vol.20より text:一田憲子 photo:在本彌生

 

伊藤まさこさんの「コスメのはなし【前編】」はこちらから

伊藤まさこさんの「コスメのはなし【後編】」はこちらから

Profile

伊藤まさこ

Ito Masako

文化服装学院でデザインと服作りを学んだ後、料理や雑貨などテーブルまわりのもののスタイリストとして活躍。センスのよいもの選びや暮らしぶりに関する著書も多数。現在雑『AERA』で「おいしい時間をあの人と」を連載中。著書に『あした、金沢へ行く』(宝島社)、『白いもの』(マガジンハウス)ほか多数。

Check it out

あなたにおすすめ

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ