部屋を広く見せる「寒色」・ディスプレイを引き立てる「暖色」

今日のひとしな
2024.04.13

〜「カラーワークス」より vol.13 〜


こんにちは、カラーワークスの灰野です。
昨日ご紹介した「暖色」と「寒色」ですが、実はその記事だけでは伝えきれない大事な色の効果があります。それは、「空間を広く、奥行き感を感じさせる」効果や「思わず注目してしまう」効果のこと。暖色・寒色の温度感については何となく想像ができると思うのですが、広さまで変わって見えるなら「もはや錯覚では?!」と感じる方もいるかもしれません。その感覚は間違いじゃありません。色の効果は、いわゆる「目の錯覚」が大きく関係しているのです。

ではさっそく、空間を広く見せたり奥行き感を感じさせたりする、暖色・寒色をご紹介します。

「部屋を広く見せたい」ときは
明るめの寒色


ズットスタイル/(右壁)Hip 8066A Abyss /(天井)Wood Natural -Garden- ウォルナット


広々とした空間には誰もが憧れてしまうものですよね。おうちをより広く、より奥行きを感じさせたいのなら、断然おすすめしたい色は、青緑〜青〜青紫までの「寒色」。※寒色にはどのような色があるかは、昨日の記事をご覧ください。


ホームデザインキャスリー様 M様邸/(壁)Hip 8552W Blue Of January


ただ、注意点がひとつ。寒色を使うにしても、派手な色や目立つ色ではあまり効果がありません。広さや奥行きを出すためには、それぞれ明るさや鮮やかさをコントロールする必要があります。例えば「広さ」を出す場合は、明るく少しくすみのある淡い寒色を。


ズットスタイル/(ベッドヘッド側の壁)FARROW&BALL No.84 Green Blue/(周囲の壁)Hip CW052W Subtlety Natural


ナチュラルスタイルや北欧スタイルのような穏やかなインテリアがお好きなら、白に変わる色として壁全面に塗っても良いですね。同じようなスタイルでアクセントウォールとして取り入れるときは、淡い寒色系の壁の色と周囲の壁や天井の色が喧嘩せずに馴染むように、ほんのり「くすみ」を感じるような白をあわせてみてください。

 

「奥行き感を出したい」なら
暗めの寒色


ズットスタイル/(トイレ)FARROW&BALL No.30 Hague Blue/(廊下)Hip CW044W Grape Ole


同じ空間でも、もっと奥まであるように感じさせる効果を出すなら、渋めのネイビーのような「落ち着いた暗めの寒色」をどうぞ。部屋に入った時に、正面の壁が実際の距離感よりも後退して見せてくれる効果があります。


ズットスタイル/(床間の壁)Hip 8476N Symphony Blue /(左壁紙)FARROW&BALL Wisteria BP2201/(その他の壁)Hip CW052W Subtlety Natural


壁に使うとしたら、その部屋の入口から一番遠い正面の壁一面だけに使ってみてください。周囲の壁の色と比較した時に、正面の壁だけ暗めの寒色が使われていた方がより奥行き感を感じやすくなります。狭い空間などで、ぜひ使ってみてください。

 

迫って見えるからこそ
注目を集める暖色の効果

さて、ここまで寒色の効果ばかりをお話ししてきましたが、では「暖色」にはどんな効果があるのでしょうか。


(正面壁)K様邸 / Hip mini eggshell ハグ


寒色が広さや奥行き感を感じさせてくれる効果があるとしたら、暖色は、実際の距離感よりも迫ってみえる効果があります。「……ということは、狭くみえるのでは?」と思われた皆さん、良いところに気づきましたね。確かに、広さや奥行き感を感じさせたい狭めのスペースで、鮮やかな暖色系を使うと壁が前に迫ってくるように感じるため、より狭く感じてしまう可能性が高いです。


ズットスタイル/(正面壁)Moire Cashmere /(周囲の壁)Hip CW049W Light Antique


どうしてそのように感じてしまうかと言うと、暖色、とりわけ「赤」は主張しやすい特性を持っているから。信号も「青・黄色・赤」の3色ありますが、一番目立つのは「赤」。消防車やパトカー、救急車のランプが赤い理由も、遠くからでも目につきやすい色だからと言う理由で採用されています。


インテリアでは、逆にこの特性を利用するのがおすすめです。大切にしているアートやなど、壁の前や壁自体に何かディスプレイをする場合、暖色ほど注目を集めてくれる色はありません。鮮やかであればあるほど、注目度は増しますが、ナチュラルなスタイルのインテリアに馴染ませる方法もあります。


ズットスタイル/(正面&右壁&天井)Hip 8255D Jamochal /(左壁)Hip 8746N Timber Trail


それは、色を少しくすませて穏やかでソフトなトーンにすること。「暖色」は赤〜オレンジ〜黄までの色になりますが、どの色もグレーや黒を混ぜていくと、アースカラーに変化します。
また、アースカラーならリビングや玄関スペースだけでなく、キッチンやダイニングに取り入れるのもOK。自然を感じる暖色は、熟れた実や数多くのスパイスでもよく見かける色なので、食べ物を扱う空間とも相性抜群です。気負わずに取り入れやすいトーンなので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。

 

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