～「Less」よりvol.22 ～ 

昨日の連載の吉本さんを紹介していただいた、”カタチのないもの担当”として「Landscape Products（ランドスケーププロダクツ）」に所属する岡本仁さんは、元々マガジンハウスの編集者。今も様々な雑誌などで連載を続けています。

岡本さんとのはじめましては、2010年の「Playmountain（プレイマウンテン）」で行われたアダム・シルヴァーマンの個展のレセプションだったと記憶している。同じ年に『僕の鹿児島案内』 という本が「ランドスケーププロダクツ」から発刊され、その文章や、iphoneで撮ったであろうポラロイドのような写真、表現の仕方に心を動かされました。

『relax』や『kuunel』、『暮しの手帖』、『Casa BRUTUS』などなど愛読書の様々なところで岡本さんの記事に影響を受けてきたのだと、実は後から気付いたのでした。20代前半に影響を受けていた『relax』という雑誌で育った自分にとっては、知らず知らずのうちにそのマインドが注入されていたのだと思う。また、岡本さんと敬子さんご夫妻の共著である『今日の買い物』（講談社 刊）も今でも色褪せない名作。

そんな岡本さんご夫妻ともお店でイベントを開催していただいたり、北海道の各地を巡ったり、沖縄や新潟へも。横で同じものを見ながら、その後紡ぎ出される文章と内容に毎度唸らされるばかり。

初めの写真の３点は、ちょっとレアな千駄ヶ谷の「PAIER LABO.」との文庫本シリーズで、装丁、サイズ感、内容共にポケットブックの様に持ち歩きたい１冊。今のところ８冊ほど（たぶん）出ているのでコンプリートしてみてください。

岡本さんの文章を読んでいると、過去、未来を往き来しているような気持ちになる。きっとそれは過去を知り、今を見つめて、未来につながるような話だから。

そして僕は「ランドスケーププロダクツ」という‟集まり”から多大な影響を受けている。今も昔も。

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