【広島のジェネラルストア「84」】日常から、心地いいスペシャルなものを

今日のひとしな
2020.10.31

早いもので、今年も残すところあと2か月。季節の移り変わりを楽しみながら、穏やかな毎日を過ごしたいものですね。

11月の「今日のひとしな」は、広島市にあるジェネラルストア「84(ハチヨン)」に登場していただきます。

 
お店があるのは、広島駅から川沿いを歩いて徒歩10分の場所。中心街ではありすが、目の前に公園があることで緑を感じられ、穏やかな空気が流れています。


遊び心のある、こちらの看板を目印にいらしてくださいね。「マチエール」はフランス語で「質感」という意味。お店で紹介するものは音や味、香りなど、五感に響くマチエールを大事に、そして街(マチ)を応援(エール)したいという茶目っ気を込めて、洋鍛冶師の長命さんが手がけた看板です。


コラムを担当してくださるのは、店主の大田さん。「84」と言う店名の由来は、「作り手と使い手の橋渡しをしたい」という想いが込められています。覚えやすく、なじみやすい名前にしたいと思っていたことから、「橋渡し」の「ハシ」と数字の「84」をかけて、つけたそう。

「84」のコンセプトは、「daily but special」。「特別なときに特別なものを、という考えもありますが、当店では“日常から、自分が心地いいスペシャルなもの使うこと”をご提案しています。『これでいいや』ではなく『これがいい』といったように一つ一つ選ぶことで、毎日がより楽しく過ごせる。そんなきかっけを提供できれば嬉しいですね」と大田さんは話します。



店内に並ぶのは、「おいしく食べる」という軸を中心に取り揃えられた衣食住のアイテム。調味料やお茶、甘いものなどの食材から、器やキッチン道具、石鹸などの日用品、そして暮らしになじみ着ていてウキウキする洋服といったように、幅広い品ぞろえを楽しむことができます。


「『おいしい~!』という熱量を誰かと共有するとき、一番おいしく感じると思う。その瞬間の幸せをもっと広げたい」。食を中心としたセレクトになっているのは、そうした想いが募った原点があるそう。

「母が家庭科の先生だった影響で、 “おいしく、たのしく食べること=暮らし” という価値観が中心にあり、小さいころから食にまつわる仕事がしたいと思っていました。大学時代は広島から上京し、東京・吉祥寺で一人暮らしをスタート。当時から人気だった『サンク』や『ラウンダバウト』などのショップに何度も足を運んでいるうちに、一個人の視点でセレクトしたアイテムを紹介するのって素敵だなと、心を動かされました」


「自分が出会って感動したものをノートに書き留めていたのですけれど、やはり多かったのは食に関すること。『どういう人が、どのように作っているのだろう?』と一度気になったらじっとしていられず、作り手さんに直接会いに行くことも(笑)。そうした経験から、自分は料理人ではなく、生産者のアイデアがつまったおいしいものを紹介したい、ショップを開きたいと思うようになりました」


食に限らず、心が動かされるものを見つけると、実際に足を運び、目で見て確かめることを大事にしている大田さん。「作られた背景や作り手の想いを知っていると、人の温もりを感じられます。人の存在があることで、愛着がわき、丁寧に扱う。それが毎日の暮らしにもいい影響を与えてくれました」


そのため「84」で取り扱う商品は、大量生産のものよりも、作り手の想いをくみ取ることができるもの。「アイテム単体が主役ではなく、使う人がいて完成する」という想いも込めて、インスタグラムやオンラインショップ用に撮影するときは、ものに手を添える写真など、使い手を感じられるような工夫をしているそう。

「ご紹介するときは、クスッと微笑むことができる『84』らしいユーモアを交えることも心がけています。私たちは作り手と使い手の橋渡し役なので、敷居を高くせず、気軽に通れる橋をかけたい。いいものをもっと身近に、わくわくと楽しんでほしいです」


ユーモアを大事にしている「84」だからこそ、店内の配置も季節やその時々の気分に合わせて、フレキシブルに変えているそう。現在1階はカウンターの後ろに陳列棚がある、まるで漢方薬局のようなディスプレイに。


「カウンターの後ろの棚には、食材やキッチン道具などが並んでいます。広島市内であまり見かけない調味料や瓶詰食材、シーズン商品など、お客さんにとって目新しいものが多いので、お会計の途中に『後ろにあるそれは何?』と自然と会話が始まることがたくさんあって。その中で、商品の説明やものづくりの背景、私たちがどのように使っているかをお客さんとお話できるのが、とても楽しい時間です」



洋服や日用品、暮らしの道具も同じく1階で楽しむことができます。無くなった醤油を買いに来たら素敵なシャツを見つけたり、洋服の買い物に着たつもりがおいしそうなものと出会ったり。そんな偶然のめぐり逢いも魅力的です。


大きな四角い窓からたっぷりの光が差し込む気持ちのいい2階は、ギャラリースペースとなっていて、月に1~2回イベントや展示会を行っています。「イベント中は作り手さんにお店へ来ていただくことも。作り手さんとお客さんが直接対話する機会は、私たちが目指している“橋渡し”の一種ですね」


ギャラリースペースの横には、驚くことにキッチンが併設されています!
「食を軸とする衣食住を扱うショップなので、洋服の展示会をするときにも、食やキッチンを垣間見られる景色を大事にしたいと思い、こだわりました。過去に料理家さんをお呼びしてのワークショップも行ったことがあるので、ちゃんとキッチンとしても使えます(笑)」

やさしいトーンで、熱くアイテムについて語ってくださる大田さん。気になったことは、どんどんお話を聞いてみてくださいね。ユーモアあふれる、楽しい30個の“橋”をかけてくれる「84」の「今日のひとしな」。明日からどうぞお楽しみに!

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84

住所:広島市中区幟町7-10
TEL:082-222-5584
営業時間:13:00~17:00
定休日:水曜、日曜
https://84-hachiyon.stores.jp/
instagram:@hachi.yon

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