スウェーデンの味を東京で食べたい!
はじめまして。暮らしとおしゃれ編集部で研修中の新入社員、改野(カイノ)です。
先輩方の編集部研修から3年の時を経て、久しぶりに新入社員ブログを書かせていただくことになりました! 貴重な機会をいただけて嬉しい限りです。
さっそくですが、今回のブログのテーマはこちら!
「東京で味わえるスウェーデンの味
〜Svenska smaker i TOKYO〜」
実は私、留学で一年ほどスウェーデンに滞在していまして、その期間に学校、寮、友人宅などでスウェーデン人の作るスウェーデン料理をいろいろといただいてきました。そういう背景があり、今回は編集長からこのテーマでの執筆を依頼されたという具合です。
が、しかし!
私は上京したての“お上りさん”でもありまして、東京にはあまり詳しくありません!
というわけでそんな私が目星をつけ、実際に足を運んで「この味だ!」と思ったお店を2軒だけご紹介。よければ最後までご覧になっていってください。
(追記:留学先の学校でイラストとグラフィックデザインを学んでいたので、今回はイラストエッセイ風にお届けします!)
Svenska smaker i TOKYO
~1軒目~
Lilla Dalarna(六本木)
東京で「北欧料理」と調べれば真っ先に出てくるのがここ。「Lilla Dalarna(リラ・ダーラナ)」です。
勝手ながら店名の解説をさせていただくと“lilla”は「ちいさな」という意味(litenの単数既知形)。“Dalarna”は古き良きスウェーデンの風景が残るスウェーデン中部の地方の名前です。「ダーラへスト」もしくは「ダーラナホース」って聞いたことありませんか? IKEAなんかでよく見る北欧っぽい木彫りの馬のことです。ダーラナは、その馬の名産地。またお店のホームページでも紹介されているように、スウェーデン人にとっては「心の故郷」的な場所でもあるようです。

「北欧 お二階」の看板に従って、二階へ上がるとガラス張りの扉の奥からやわらかなオレンジの光が差し込む入口に到着。この入口だけでも、ストックホルムの老舗レストランや、マルモ(スウェーデン南部の都市)の大通り沿いのカフェを思い出してホクホクした気持ちに。店内はスウェーデン語の曲が流れていて、自然光とオレンジのランプがヴィンテージ家具や北欧雑貨を照らす落ち着いた雰囲気。奥にはカウンターがあり、そこでも食事をいただくことができます。
それでは早速ランチのお話を。
「Lilla Dalarna」のランチにはサラダもついているのですが、このサラダもびっくりするほどスウェーデンテイスト。というのも、一見普通に見えるこのサラダの下にはニンジンのスライス、チョップドサラダ、そしてマカロニサラダが隠されており、そのボリューム感+味の濃さが、学校で提供されていたサラダ、まさにその味! 特にチョップドサラダは少し濃いめの味付けで、よく食べていた味とそっくりでした。
そして私が選んだメイン料理は「Lilla Dalarna」の看板メニュー「チキンオバジン」!
スウェーデンではどの家庭でも食べられている定番の料理で……と言いたいところですが、すみません。はじめて知りました……。
というのもこの料理「Lilla Dalarna」のオリジナル創作メニューだそうです!

料理について簡単に説明すると、ライスの上にオーブンでローストしたチキンとオバジン(瑞:obergin/英:aubergine)、つまりナスをのせ、濃厚なホワイトソースをかけたグラタンのような一品。米、鶏、ナスと聞くとあまりスウェーデンのイメージに結びつかないかもしれませんが、これが実はすごく、すごーくスウェーデンの味がするんです!
おそらくポイントはホワイトソース。チーズのほかにアンチョビが入っているのですが、その塩味がスウェーデンポイントを高めています。「ヤンソンさんの誘惑」と呼ばれる家庭料理をはじめ、スウェーデンの伝統的な料理には塩漬けの食材がよく使われています。そのダイレクトな塩味こそ、スウェーデン料理の特徴の一つだといえるでしょう。
「Lilla Dalarna」のチキンオバジンは、その濃厚なホワイトソースがトロトロのナスとやわらかな鶏もも肉に絡み、お米がすすむ間違いないおいしさ! アンチョビとチーズの塩味が、ナス、鶏、米のもつ自然な甘みにマッチして「濃厚な味×シンプルな食材」というスウェーデン料理の定型を表しています。創作レシピですが、これは間違いなくスウェーデンの味! みなさんもここでしか味わえない組み合わせで、現地のリアルな味を体験してみてはいかがでしょうか。
Svenska smaker i TOKYO
~2軒目~
BACKEN(国分寺)
突然ですが、みなさんはスウェーデンの“fika(フィーカ)”という文化をご存知ですか。
簡単に言うとスウェーデン独自のコーヒーブレイクカルチャーのことです。スウェーデンでは学校や職場、家庭において午前と午後に一回ずつ、このフィーカの時間を取るのが一般的。コーヒーや紅茶と一緒にクッキーやケーキをつまみながら、周囲の人と自由におしゃべりする、スウェーデン人にとって大切な時間です。
国分寺にある「BACKEN(バッケン)」は、そんなフィーカにぴったりなおいしいコーヒーやおやつ、空間を提供されているスウェーデンスタイルのカフェです。ちなみに“backe(backenは単数既知形)”はスウェーデン語で「坂」や「丘」を意味します。JR国分寺駅からカフェへの道中にある大きな坂を思わせるネーミングです。
店内はコンクリートの壁で覆われており、空間を遮るものがなくスタイリッシュでオープン。そこにノルディックデザインの木製のチェアやテーブルなどが並ぶことで、北欧らしいあたたかみも感じられます。

そして店内はシナモンやカルダモンの香りでいっぱい! シナモンやカルダモンはスウェーデンのパンやおやつでよく使われています。留学中は、私も寮のキッチンで友人とシナモンを使ってケーキを焼いたりしていたので、懐かしい気持ちになりました。
今回私が注文したのは、コーヒーとカルダモンロール。カルダモンロールはシナモンロールとならぶ北欧の定番おやつパンで、くるくるネジネジな見た目と、シンプルで飽きのこない風味が特徴です。

「BACKEN」のカルダモンロールはまさに北欧の味!
表面はザラメとこんがり焼き上げられた薄手の生地でサクサク。噛むたびにカルダモンの華やかな香りが鼻を抜け、上品な甘みが口に広がります。食べ進めると内側にはしっとり繊細な生地が。外側のサクサク感とのコントラストが楽しく、より濃厚なスパイスの香りが感じられるので、コーヒーとの相性も抜群です。
日本の菓子パンの類にはより華やかで凝ったものがたくさんありますが、スウェーデンをはじめとした北欧の甘いパンはとにかくシンプル。シンプルだからこそ生地そのもののおいしさや、スパイスの風味が際立っているところがとても好きです。コーヒーにとても合うところもお気に入り!
「BACKEN」ではカルダモンロールだけでなく、スウェーデンスタイルのシナモンロールやキャロットケーキなども楽しめます。みなさんもスウェーデンにいる気分で“fika”してみてはいかがでしょうか。
今回は「東京で味わえるスウェーデンの味」をテーマに、都内のお店を2軒紹介させていただきました。このブログを最後まで読んでくださった方は、きっとスウェーデンにご興味がある方に違いない!というわけで最後に、初夏を迎えるこの時期のとっておきのイベント「夏至祭(midsommar)」をご紹介。
「midsommar(ミッドソンマル)」は長く暗い冬が去り、光溢れる夏の訪れを花冠をかぶってみんなで祝うハッピーでゆるーいお祭り。毎年6月19日~25日の間にある金曜日がメインの祝日で、家族や友人と屋外でゆっくり過ごすのが定番です。この時期はほぼ白夜のような状態なので、朝まで歌って踊って飲んで食べて語りつくします。
ちなみに、今回ご紹介した「Lilla Dalarna」ではスウェーデンの夏のお祝いメニューが味わえる“ミッドソンマル”コースがあるそうですよ。ぜひともいただきたい!
というわけで、みなさんも今年はスウェーデンの味を堪能しながら、家族や友人とゆっくり過ごす時間を作ってみてはいかがでしょうか。
それでは楽しい初夏をお過ごしください。
Glad midsommar(ハッピーミッドサマー)!
Illustration: Mao Kaino
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Lilla Dalarna
東京都港区六本木6-2-7 ダイカンビル2F
ランチ:11:30-15:00(L.O. 14:30)
ディナー:18:00-23:00(L.O. 21:30)
(定休日:日曜日・祝祭日)
TEL:03-3478-4690
Instagram:https://www.instagram.com/restaurant_lilladalarna/
BACKEN
東京都国分寺市南町3丁目1−33 サンハイツ国分寺
平日:09:00-17:00/土日祝:09:00-18:00
(定休日:火曜日)
メールアドレス:backen.kokubunji@gmail.com
Instagram:https://www.instagram.com/backen_kokubunji/
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